20180515 第33回ABC定例会 テーマは4,000円以下の赤(旧世界限定)@ ブレリアス

昨日は、第33回のABC定例会でした。定例会でしたが皆さんご多忙で、昨日の参加者は3名。
1名は、この6月に札幌の方に栄転されてしまうということで、今までのように参加できなくなるのですが、旭川にもちょくちょく帰ってくるということなので、都合が合えばぜひとも参加していただきたいです。
さて、定時に2名で始まりましたが、人数も少なかったので、最初は白でウォーミングアップ、その後に1名が参加となりました。

いつもよりもグラス少ないです(笑)
 
旧世界という限定でしたが、うまい具合に、フランス、イタリア、スペインとワインが揃いました。
今回、最初二人だったので、お互いにお互いのワインはわかってしまうわけで、途中参加で3名になりましたが、実際上は2種類のブラインド、と相成りました。これもまた楽し。
フランスは、今回の送別の意味合いで、値段設定からはみ出すものでしたが、貴重な勉強をさせていただきました。スペインは聞いたこともない土着品種。


飲んだワインはこちら
左から
El Aprendiz Albarinblanco Leyenda del Paramo 2013
El Aprendiz Prietopicudo Leyenda del Paramo 2012
avi SanPatrignano Romagna Sangiovese Superiore Riserva 2014
Clos des Lambrays Grand Cru Domaine Des Lambrays 2007

やっぱりGrand Cruは偉大だ!
ブラインドでテイスティングするには、自分の技量やアルコール許容量を考えると、一回に3〜4種類が限界だな、と改めて思いました。

El Aprendiz Albarinblanco Leyenda del Paramo 2013


セパージュ:アルバリン・ブラン
酒宝庫MASHIMOより購入。1,794円。
ワイン会にて
 
抜栓日:2018年5月15日
会に先立ち、これでウォーミングアップ。
合成コルク。澄んだ、輝きのあるイエロー。さほど色は濃く感じませんでしたが、照明の影響もあり、よく分からず
香りは、最初閉じ気味で、レモン系の柑橘香がメイン。あ〜、こんなものなのかな〜と思っていましたが、30分くらいで開いてきて、1時間もすると、もう、シトラス香、白い花の香り、黄桃から、バラ香のようなテルペン香が次から次へを溢れ出てくる感じ。開くってこういうことなんだな、という印象でした。味わいも最初は酸のシャープさが目立つ味わいでしたが、ものの30分で、非常にフローラルで、コクのある、口の中で弾けるようなニュアンスの味わいになりました。酸のしっかりさが裏にあるので飲み空きせず、とてもコストパフォーマンスの高い1本だと思いました。ちょっと調べたところによると、アルバリン・ブランってのは、アルバリーニョとは関係のないようです。(間違っていたらごめんなさい)

El Aprendiz Prietopicudo Leyenda del Paramo 2012


セパージュ:プリエト・ピクード
酒宝庫MASHIMOより購入。1,717円。
ワイン会にて
 
抜栓日:2018年5月15日
今回のテーマに沿った一本目。
澄んだ輝きのあるガーネットルビー。ルビーの要素のほうが強いと思いました。濃淡は中程度〜やや濃い。グラスの向こう側は見えます。中程度の粘性で綺麗な色合い。
香りは、カシス、とかブラックベリーラズベリーのチャーミングな感じ。赤黒い印象。ほんのりと上品な樽香あり。「あ、かわいい香り」という感じです。
酸はしっかりとしていて、タンニンはさほど強くありません。バランスがとても良く、アフタに若干ジャミーなニュアンスも感じました。時間経過で、出汁のようなニュアンスがあったり、全体的にエレガントで、素直に美味しいと思える楽しい赤ワイン。これ、SNSで見かけて、試してみようと思い買ってみました。スペインのワインですが、濃厚さや力強さといった感じがなく、エレガントでチャーミングなコスパの良いワインだと思いました。いろんなワインがあるな〜。

avi SanPatrignano Romagna Sangiovese Superiore Riserva 2014

http://wine0629.blog13.fc2.com/blog-entry-2652.html

セパージュ:サンジョヴェーゼ
ワイン会にて
 
抜栓日:2018年5月15日
澄んだ輝きのあるルビー。フレッシュさが感じられます。濃淡は中程度〜やや濃い目。グラスの向こう側は見えます。粘性は中程度〜やや高い。
香りは、黒〜紫果実系の香り。ブラックベリーやプルーンのニュアンス。上質な樽香を感じます。
非常に果実味が豊富で、とてもきれいな酸に裏打ちされたエレガントな味わい。アフタも比較的長く、バランスがとても良い。アルコール度数は13.5%くらい?と思いましたが実際は14.5%でした。そんなにアルコール感は感じませんがヴォリューミーさはしっかりとあります。2015年のイタリア、サンジョヴェーゼと解答しました。やった! あたった! あたったから言うわけではありませんが、サンジョヴェーゼの模範的なワインだと思いました。

Clos des Lambrays Grand Cru Domaine Des Lambrays 2007

http://wine0629.blog13.fc2.com/blog-entry-2653.html

セパージュ:ピノ・ノワール
ワイン会にて
 
抜栓日:2018年5月15日
ほんのり澱がまっている感じの濁りあり。輝きあり。濃淡は淡い色合いのガーネット。熟成を感じさせます。粘性はそこそこ感じられました。
のっけから、ラズベリー、ブルーベリーといった赤いベリー系の香り、弱い樽香。ところが、時間経過と共に香りがどんどんましていきます。腐葉土やキノコ系の熟成香もあり、そのあと、香水やバラ香があらわれ、もの凄い洪水状態になってきます。果実甘味があって、しっかりとした、でもエレガントな酸がとても心地よい。バランスよく、徐々に余韻もなが〜く感じられるようになります。
最初の段階で、ブルゴーニュピノ・ノワールは分かりましたが、マルサネの村名かと思っていました。ところがその後、エチケットを見てから、というファクターを差し引いても、時間経過に伴う香り、味わい、余韻の出方がすごい! ピュアさとエレガントさを兼ね備えたとてもいいワインです。Vintage的には2007年とやや弱い年だと思いますが、まさに今、飲み頃を迎えている、11年の時を飲んでいるそんな印象の素敵なワイン。こういうのを抜栓直後に判断できる能力を持ちたいけれど、こういうワインはゆっくりじっくり腰を落ち着けて飲むワインなんだろうな〜と、あらためて勉強になりました。