むらこし

(あさひかわの建物:104〜105頁)

大正13年頃建設
常盤通2丁目、ロータリーの近くのお菓子やさん、むらこしです。先日閉店してしまいました。現在は内装をなおしていて、たしかまた駄菓子やさんだかお菓子やさん系になるようですね。
もともとはここは製粉所の一部として建てられたそうですが、戦後はしばらく倉庫として使われ、その後花屋、そして和菓子屋さんとなっています。
隠れて見えませんが、木造2階建てでありながら、妻側には控壁的に石積壁が立ち上がり、その西部意匠と合わせると和洋折衷の姿になっています。あさひかわの建物では、和風建築の洗練さと柱頭飾と表題が付いています。正面からは和風に見えますが、両側壁面をみると、洋風手法がとられ、ギリシャ神殿を思わせる柱頭飾りをもつ付柱の円柱が両側に立っています。
昭和32年までは市内電車の停留所がロータリーにあったそうです。
新しくなっても外観はそのままでいて欲しいですね。



追記
2011年6月に甘味処「常盤商店」としてまたお目見えしました。

外観はほぼそのままですが、ちょっと塗装したようですね。