Chateau d'Yquem 1983

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セパージュ:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
1989年にパリのワイン屋さんで購入。
ちょっといわくつきで、パリから郵送したが、日本に届いたときに、キャップシールのてっぺんだけが撮れていて、コルクがむき出しでした。サランラップまいて、約30年セラーで寝かしていました。
あきらかに液漏れしている感じはなく、液面もショルダーよりも全然上で、ネックの最下端よりもちょっと上の液面でした。
抜栓時にコルクを折ってしまいました。

抜栓日:2020年11月22日
栓:天然コルクで50mm級の長いもの
液漏れ:わかりません。コルクの上部の方まで濡れていました
グラス:シェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました

色:もう完全にアンバーカラー。でもかなり輝きあり、年生も高い液体。濁りなし。
ディスク:厚め
脚:結構な粘性があります

香り:抜栓直後はやや還元的でした。それでも、蜜香、鼈甲飴、コンポート、ドライフルーツの香りがあります。時間とともに、かなり煮詰まったニュアンスが強くなります。ちょっと酸化的なニュアンスも感じます。でも、さすがイケムというべきなのか、これらの香りの要素が全然落ちません。アルコール感もありますが、37年経っていても、酸を感じさせる香りの要素がしっかりと残っているところはさすがです。

味わい:もう、液体が濃い! 当然甘味はかなりのレベルですが、それに負けないだけの酸が、いまだ健在なのには驚きです。蜜感、濃いドライフルーツ感、アフタに抜けるやや焦げた熟成感、余韻の長さ。後半までしっかりとさんが感じられます。これらの要素が渾然一体となって存在しています。決して甘いだけのワインじゃなく、決して飲み飽きしない貴腐。まさに高貴な香りと味わいの液体ですね。勉強になりました。