Les Forts De Latour 1990

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン 70%、メルロー 30%(本Vintageでの正確なセパージュはわからず)

抜栓日:2022年10月22日
ちょっと熟成した良いボルドーが飲みたいな~と思い、セラーを漁っていたら出てきたのがこれでした。
コルクの口はカビだらけでもしかしたらちょっと吹いていたのかもしれません。しかし、コルクは綺麗に抜栓できました。
⇓1/3は健全で、コルクに刻印されたVintageも読めました。
グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。Alc 12.5%
グラスに注いだときから、すでにきれいなルビーガーネットでまだフレッシュ感さえ感じられます。グラスに入ったワインは比較的濃い目のガーネットで、輝きあり。エッジにはやや煉瓦色も見えますが、非常に良い熟成をしていることが伺えます。
最初から香り全開。もう熟成香がプンプンで、腐葉土やキノコ、落ち葉の香りや、ブルーベリーや部落チェリーといった果実香もいまだ健在(32年経過しています)。干しぶどう、リコリス、醤油、絵の具、香木、干しプルーン、カカオ、フェンネルのような香草の香りさえ感じられます。熟成ワインによく感じられるますが、時間が立ってくるとカラメルっぽい焦げたような要素は、結構時間が立ってもあまり感じられません。グラスからは、木樽から来ると思われる樹脂のニュアンスがほのかに漂ってきます。これはすごいな。
タンニンはこなれていますが、いまだ収斂性が若干感じられる力強さもあります。酸は上質で、さすがにフレッシュ感や濃厚さは鳴りを潜めていますが、エレガントな風格が口の中に広がります。これぞ熟成ボルドーといった、正統派の左岸ボルドーワイン。さすがラトゥール、セカンドですらここまでのポテンシャル!