Clos Vougeot Michel Gros 2004

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セパージュ:ピノノアール100%

ヒラオカよりオークションで落札。9000円。
2010年7月25日抜栓。液漏れなし。コルクにはVintage,chateauのTrademark、Domaine名などが刻印されていました。しっかりとしたコルクです。抜栓では特に問題なし。液漏れなし。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用。抜栓は比較的低い温度(おそらく10度〜12度くらい)で行ないました。ちょっと温度が低かったせいでしょうか。抜栓直後はさほど香りがしませんでした。とりあえず、グラスに注いで温度が上がってくるのを待ちます。色は比較的濃い部類に入ると思われるルビー色。2004年にしては色が結構濃い。徐々に温度を上げるために待機。徐々に温度をあげながらその変化を追っていった。最初はややとじている印象ですが、最初に、その印象はいい意味で裏切られていきます。杏、ラズベリー、野いちごといった果実香が、本当に入り乱れて鼻の中に入っていきます。じつに気持ちの落ち着く香りだと思います。脚はそこそこあります。ほんと、いつもまでも嗅いでいたい香り。とても複雑ですが、非常に高貴な香り。娘さん曰くキャベツの臭いといっていました。たしかに青野菜系のニュアンスも感じます。スワリングによりハーブ、紅茶の香りが出てくる感じ。また、娘さんは鼻にツーンとくるっていってましたけど、鼻の奥から脳に突き抜けるような印象を感じます。これがモノポールの香りというものなのでしょうか。グラスに注いでから2時間ほど過ぎると、ラズベリー系の香りを中心としてグラスのまわりに溢れでてきます。口にふくむと、けっこう酸味の強い、それでいてベリー系のニュアンスがあり、単調でなく、力強さを舌に感じます。まだまだフレッシュ感が口の中を駆け巡ります。タンニンはそこそこしっかりとしていますが、全然邪魔にならずむしろワイン自体を引き立ててくれています。最初やや低温で飲んだので、温度が上がるに連れて果実味も広がってきます。ママちゃんは、「こういうワイン好きよ」と言っていました。Clos Vougeot、ほんと力強く、繊細なワインだなと思います。Michel GrosはACブルとHCNしか飲んだことなく、どちらも酸味がつよく、こんなものかな?という印象しかなかったので、やっぱりこのクラスになるとワインとしての質が違うんだなと思いました。