Chateau Branaire Ducru 1959

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ22%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%

抜栓日:2024年2月3日
天然コルク、液漏れなさそうでした。The Durandを使って無事抜栓できました。コルクにはワイン名とヴィンテージが刻印されています(リコルクしていなかった様子)
グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。
やや薄めのガーネット。グラスに注いでからすこしすると、赤い果実のドライフルーツ、腐葉土、きのこの香り、といった熟成香が溢れてきます。非常に綺麗に熟成していて、欠陥香はありません。ほどなくドライカシスや杉の木の香りも立ち込めてきます。65年の月日が経っていますが、古酒としてとても素晴らしい。さらに時間経過でカカオのニュアンス、まるで鉱石のようなフリンティーな要素も感じられてきました。白檀やタバコのニュアンスもあり、ほんとうまく熟成してくれています。
酸は穏やかですがしっかりとしていて、非常にエレガントな液質、ほどよい枯れ感、熟成感が口の中に広がります。タンニンはシルキーで溶け込んでいて、それらが渾然一体となってアフタに繋がっていきます。ほんの少しの金属っぽさは澱によるものかな?自分には品種とか全然わかりませんが、欠陥のない、ほんとうに上品でエレガントな熟成ボルドーという感じです。
まさに65年の時を飲む、という貴重な経験をさせてもらいました。美味かった!