Chateau Angelus 1997

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セパージュ: メルロ50%、カベルネ・フラン47%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%

LIQUOR WORLDよりオークションにて落札。11900円。
2011年5月22日抜栓。コルクはしっかりとしたもので、シャトー名、Vingateが刻印。まったく液漏れの様子も染みている様子もなくコルクのワイン面だけが色付いている状態でした。
グラスはリーデルボルドータイプを使用。まず2杯グラスに注いだ後、澱を除くためにデカンタしました。注いでいる最中、ほのかなベリー系で甘い香りが漂いました。色は結構濃いガーネット色。若干エッジが薄く見えますがとてもフレッシュな色合いです。気持ちルビーが入っているでしょうか。繰り返しになりますが結構濃い色合いです。脚は比較的しっかりとしたもの。最初さほど香りが立ちませんでしたが30分くらいしてくると、どんどん香りが際立ってきます。ブラックチェリー、ブルーベリー、カシス、ハーブ、ミントといった香り。スワリングによりこれらの香りが強く出てきます。フレッシュさもあります。何時までも嗅いでいたい香りの部類にはいります。時間と共に小梅っぽいニュアンスが加わります。また、バニラ香も徐々にでてきました。複雑な香りです。口に含むと、タンニンは非常にこなれていて、でも若干下を刺激してくる、でも繊細な感じで、ブラックベリーの甘味があり、またインキーな重さも感じました。喉越しは比較的爽やかですが、その後のアフターは比較的力があり鼻の奥にほわ〜っとしみてきます。甘味はメルローに由来するものだと思います。全体としては非常に落ち着いた力強さという感じで、3年くらい前に飲んでいたらもっと重みがあったんじゃないかと思います。カベルネ・フランの影響なのか、表現が難しいのですがいぶし銀のような落ち着きを感じます。じっくりと煮込んだビーフシチューやタンシチューなんかと合わせるととってもいいんじゃないでしょうかね。ウチのママちゃんは、ボルドーは苦手なんですが、さすがにこのくらい熟成してくると「おいしいね〜」と言って飲んでいます。思った以上にフレッシュでびっくりです。