Vosne Romanee Les Jachees Domaine Bizot 2008

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セパージュ:ピノ・ノワール100%

湘南ワインセラーにてオークションで落札。7000円。
2012年7月12日抜栓。コルクにはワイン名、畑の名前、Vintageが刻印されています。綺麗なコルクで、液漏れもありません。コルクのそこには酒石が付着しています。抜栓後30分くらいおいてからグラスに注ぎました。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用。色は結構薄めですが、ややダークな感じのルビー。エッジの方には若干ガーネットが混ざっている感じ。グラスの脚はけっこう粘稠度が高いです。最初の香りは、もうなんというか、のっけからお花畑のイメージ。ラズベリー、ストロベリーの香り。そして土の香りがします。官能的な甘い香りがします。スワリングによってトリュフのような香りが強くなります。これはもう、いつまでも嗅いでいたい香りですね。とてもピュアなんですけど複雑さもあり、香りだけでいい気持ちになります。奥さんは、「いいね〜、ブルゴーニュ!って感じの香りで、ワイン飲んでるわ〜って気分になる」とか言っていました。すこしするとホワイトペッパーのようなスパイス香がでてきます。ほんとこれはいい香りだ。口に含むと、最初にきれいな酸を感じ、その後とてもピュアなベリー系の液体が舌の上を流れていき、すぅ〜っと喉の奥に入って行きました。なんてピュアなんでしょう。タンニンは全然感じません。アフタには、もう鼻の奥に香水のような甘さが駆け登ってきます。バニラを思わせる甘いアフタもあり、味わいにも樽からくるニュアンスが絶妙に溶け込んでいます。2杯めをついだ後は香りに甘さがやや飛んだ印象になりました。娘さんは「炭火焼の匂い、火花の匂い、茄子の匂い」と表現していました。なるほど〜、たしかにミネラル感というか、よくいう火打石の感じありますね〜。味わいもVintageによるのか、酸味がメインに変化しています。しかしベリーのほのかな甘さがとても上品に味わいとして出てきています。3杯目になると、温度が上がってくるせいか、今度はベリー系の甘味、ジャミーな香りがメインになってきます。この変化はとても面白い。ガツーンと来るワインではありませんが、ほんと、「薄うま系」のハッピーになれる美味しいワインです。