20160721 ふらのワイン訪問

今日は職場がとあることで休みだったので、前もって、ふらのワインさんの醸造栽培責任者である高橋克幸さんにアポを取って、ふらのワインさんを訪問させてもらいました。

今日はとってもいい天気で、パラモーター(?)飛んでました。
 
高橋さん、山辺の畑でお仕事されいて、連絡するとわざわざ富良野の方まで戻ってきてくれました。ありがとうございます。

ちょうど六花亭さんの西側に畑があります。
畑の中まで入っていって見せてもらうのは初めてです。
 

最初にピノ・ノワールを見せていただきました。今年はやや遅めの成長で、やはり去年の冬の凍害の影響も出ているそうです。鞘出ていいないところがありました。
 

でも、花振るいとかはあまりなくって、そこそこ順調にいっているそうです。ここのピノは、樹齢が6〜7年ほど立っているそうで、工場限定でピノ・ノワールのワインも販売されています。
 

畑の奥の方に進みます。途中、ミュラー・トゥルガウのところがあるのですが、去年の凍害でかなりのダメージを受けているとおっしゃっていました。ミュラーは寒さにかなり弱いそうです。
 

右がカベルネ・ソーヴィニヨンの列で、左がメルローの列。北海道でカベルネ・ソーヴィニヨン植えているところって殆ど無いんじゃないかと思います。ふらのワインさんでも、カベソー、メルロー単独でワインを造ることはできないけれど、シャトーフラノにアッサンブラージュすることで、コクが出てさらに評判が良くなったとおっしゃっていました。
 

カベルネ・ソーヴィニヨン

メルロー
カベルネ・ソーヴィニヨンのほうが葉っぱが小さく、色も薄いです。
カベソーは、思いの外、この土地でうまく育っているとおっしゃっていました。
 

パノラマで、畑中腹より写真撮ってみました。ふらのワインさんのここの畑は、景色が良くて、十勝岳連峰がとても良く見えて、富良野って盆地だな~というのがよくわかります。
 

この樹勢の良いブドウ樹は「ふらの2号」という交配種で、セイベル13053(黒)とヤマブドウの交配種です。こいつはけっこうわっさわっさと育ってくれるそうで、寒さにも強いんだそうです。
 

ふらの2号、もうこの時期でこんなに大きく、こんなにたくさん結実しています。ふつうなら間引きしなければいけないような料ですが、ふらの2号は、このくらいでもしっかりと成熟するんだそうです。
 

ふらの2号の横にあるのが、ニューヨークマスカットというぶどう樹。これは、ふらのワインの、これまた売れ筋のソレイユシリーズに使われているブドウで、豊潤な甘みを持つワインになります。
 

このニューヨークマスカット種を栽培しているのは、ふらのワインくらいじゃないか、とのことでした。
 

ちょっと見づらいですが、これは、今年植えたばかりのピノ・ノワール。これは、今まで植えていたのと違い、そんなに密集して実がならないタイプのピノだそうです。いろいろなクローンのピノから、この土地にあったピノ・ノワールを選択するのも大切だということでした。
 


いままでのぶどう畑から、やや離れた所、ちょうどワイン工場の裏手方向にある畑にも連れて行ってもらいました。ここには、樹齢30年くらいのツヴァイゲルトレーベがオーラを放ちながら育っています。樹の太さも流石に樹齢が経っていることもあり太く力強いです。この辺は場所的に、雪がつもりやすくて凍害からも守られて育つようです。この樹齢のツヴァイだけで、スペシャル・キュヴェ的なワインを仕込むと面白い、と思いました。高橋さんにお願いしてきちゃいました。
 

樹齢30年のツヴァイの実。ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieille Vignes)作って欲しいなぁ~。
このツヴァイゲルトレーベの畑は、この辺の畑の中でも標高が高いところにあります。
 

ツヴァイの畑の東側(かな?)の下がったところには、一面にバッカスの畑が広がっています。
 

つづいて、工場の方の見学も、高橋さんの解説オプション付きという、大変贅沢なシチュエーションで回ることができました。
ここは、メモリアルコーナーで、今までのふらのワインで製造されたワインが展示されているのですが、この手前の樽を半分割ったオブジェの中に入っているワインたちは、ちょうど富良野開墾100周年だったかな? それが2004年で、そのときにつくられたタイムカプセルなんだそうです。そして、10年、20年、30年、100年と節目節目でタイムカプセルの中身を飲んでみようということらしいです。
ちなみに2014年に10年目のをあけて飲んだそうですが、どれもしっかりとしていて十分飲むことのできるワインたちばかりで、地下の保存環境のおかげなんだね〜という話がでていたらしいです。
また、ここでは書けないようなことも教えてもらいました(笑)
 

ルミアージュ中のふらのワインさんのスパークリングです。きちんとシャンパーニュ方式に則って1/8づつ回しているんだそうです。
ふらのワインさんのスパークリングは、デゴルジュマンした後、ノンドサージュだ、というのを初めて知りました。
 

樽熟室です。現在150樽くらいあって、樽も10社くらいの樽を使いながら、どのブドウにどの樽がよいのかを検討しながら使っているんだそうです。一部アメリカンオーク樽を使用しているものもあり、非常に興味深い話を聞かせていただきました。
 

畑で、いろいろ詳細に解説してくださった高橋さんを盗撮。
ほんとうに忙しい所、素人相手にたくさんのことをご教示いただき、有難うございました。また、機会がありましたら教えて下さいm(_ _)m
 
工場で高橋さんとお別れした後、ショップの方でワインを購入してきました。

ほんのちょっとだけマニアックでしょ(笑)。こんど高橋さんをお招きしてワイン会をやりたいです。
 
ふらのワイン工場を後にして、少し時間があったので、1人で山辺の方に、ぶどう畑を探しに探索にでかけました。
途中、飛行船を発見

富良野の市街方向にとんでいきました。
山部でふらふらと見ていると、数カ所個人レベルのぶどう畑を発見、またおそらく、ふらのワインさんの畑だな、というところを発見しましたが間違っていると嫌なので写真撮りませんでした。また、機会があったら高橋さんに教えていただこうと思います。
 
近くて遠い富良野、今回もまたいろんな発見、勉強ができました。