Gevrey Chambertin Taupenot Merme 1988

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セパージュ:ピノ・ノアール100%

2010年10月6日抜栓。コルクは通常の汎用のコルクでしたが、液漏れはありませんでした。コルクの三分の一くらいに色が付いていました。アルコール度数13%。ビンはバスケットに入れてサーブしました。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用。抜栓中より、ベリー系の香りが溢れでてきます。13度くらいの温度でグラスに注ぎました。色はとても綺麗な、澄んだルビー色。エッジはやや薄くオレンジっぽい感じです。グラスの脚はとても細い繊細な脚がグラスに流れていました。まだ低い温度のうちから、ラズベリー、革、すみれの花、ややハーブ系、とても繊細な香りです。若干鼻にクッとくる感じ(酸味)がありますが、何時までも嗅いでいたい香です。温度が上がってくると、ストロベリー系の甘い香りが出てきます。複雑さは、そんなにないのですが、純粋、素直という形容詞がぴったりです。酸味もほどほど感じる香りで、娘さんは最初、「のりの匂い」と言っていましたが、時間が立ってくると、「ポン酢の匂い」と表現していました。言い得て妙、といった感じです。味は、ベリー系の程よい酸味があり、いちごの甘さを感じ、とてもピュアな味です。さほど強くはありませんがアフタもそこそこ感じます。心地良い味です。タンニンはこなれていて苦味は感じず、とてもスムーズに喉を通過していきます。さすがに22年経過して、力強さはなりを潜めている感じですが、風格を感じます。徐々にスモーキーな印象も加わってきますが、基本ベリー系の甘み、酸味は最後までかわりませんでした。ピノの熟成したうまさ、といったところでしょうか。