多田農園ピノ・ノワール白 10R 2014

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セパージュ:ピノ・ノワール100%
多田農園より購入。3,780円。
 
抜栓日:2015年11月24日
コルク:刻印なし。
液漏れ:ない様子です。
グラス:シェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
 
色:薄めの褐色という感じの、ほとんどオレンジ系の色合い。輝きありますが、ほんの少し濁っています。澱が結構ありました。
ディスク:中等度
脚:あまり粘性を感じません。
グラスの底には気泡がいっぱいありました。そんなに飲み口に発泡性を感じませんでしたが、ママちゃんはシュワシュワすると言っていました。
 
香り:最初、シェリー的な、ほんの少し酸化したニュアンスや、ビオ的なニュアンスを感じました。そこに甘味を連想させる香りがありました。ほどなく、シードルのような酸も感じる香り、りんごジャムやコンポートのような香りを感じることができます。ママちゃんは「シードルだわ」と。娘さんは「匂いを嗅ぐとつばがててくるような、そんな感じの匂い」と表現していました。なにか酸を感じているんだと思います。時間がたって温度が上がると結構な甘香を感じてしまいます。またややスモーキーなニュアンスもあります。道産のピノのロゼ的な印象も感じます。なかなか面白い。
 
味わい:ほんのりとした酸化のニュアンスの後に、グスベリを砂糖で似たようなイメージを連想させる味わい。酸がしっかりとしていて、りんご酸的なニュアンスと乳酸的な印象の両方を感じてしまいます。アフタは中程度。殊の外、味わいが詰まっている感じを受けます。また、和三盆的な甘味が結構しっかりとあって、一本芯が通っているのですが、どこか体に染みる要素もあるという、ほっこり系のワイン。けっこう飲まさってしまうワインです。

2日目、香りの要素はそんなに変わりませんが、味わいに甘味が抜けて、アルコール感が高くなった印象です。酸が強めに感じます。飲み口は例えるならタクワンのビール漬けのようなイメージ。酸化のニュアンスはさほど変わりません。くぴくぴっと飲めちゃう不思議系のワインです。