Les Forts De Latour 1994

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン85%、メルロー14%、プティヴェルド1%

2012年3月31日抜栓。コルクは54mmのしっかりとしたもの。全く液漏れありませんでした。大したものです。18年の年月を感じさせないコルク。グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。グラスに3杯分ついで、ハーフボトルに移し変えました。思ったほど澱はありませんでした。色は結構濃いガーネット。紫の要素もチラリと見えます。向こう側は全然見えません。まだまだ力強さを感じる色。少し低めの温度でグラスに注いだので、そそいだまま、しばらく放っておきました。最初はあまり香り立ちませんでしたが、10分くらい立った頃から、いちじくっぽい香りが遠くの方からしてきます。グラスに鼻を近づけるといちじく、チェリーシロップ、ブラックベリー、ミントの香り。青野菜系の香りがしてきます。スワリングによってハーブ系の香りが際立ってくる感じ。やはりミントの、スッとする香りが鼻に入ってきます。また、黒インクを思わせるような香りもしてきます。とても複雑な香り。娘さんは、家に咲いているブルーベリーの匂い、チンゲンサイの匂いと言っていました。なるほど、勉強になりますわ。徐々に香りに甘さが出てきて、力強さも感じます。ママちゃんは、「ボルド〜って感じの香りね」と言っていました。脚はとってもなめらかで粘稠度の高いものです。まさにトロリン系。さらに時間と共にブラックベリー、ブルーベリー系の香りも加わってきました。口に含んだ瞬間、濃い系の味わいがどっか〜んと口の中に広がりました。タンニンはもう完璧に溶け込んでいて、味わいに力強さを与えていますが、まったく渋みというものが感じられません。そして、空気と共に吸い込むと、低い感じの酸味が味わいにアクセントを与えています(なんて表現すればいいのか? ピノ・ノワールの酸味とは違う、どよ〜んとした酸味)。中等度に味わいが詰まっています。熟成感というのか、スモーキーなニュアンスもしっかりとあります。味わいには力強さがやや抜けている感があります。アフタはそんなに長くありません。のどごしはとてもスムーズです。ワインだけで楽しめる。このクラスだと18年たっても、まだまだいけるんですね。いやいや勉強になります。2日目も、ほとんど変わるところなく美味しく飲めます。さすがですね。
実はこのワイン2009年8月6日に開けています。そのときの日記はこちら