四恩醸造 窓辺 橙 2014

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セパージュ:甲州100%
ブティックメルロより購入。ハーフ1080円
 
抜栓日:2015年10月12日
色合いは、確かにオレンジ。というか、黄色に紫をすこし入れたような色合い。グラスはリーデルのオーヴァチュアを使用しました。スクリューキャップ。
5,6℃くらいの温度からはじめました。最初は香り硬かったですが、それでも甲州の柑橘系、和梨の香りを感じ、その奥にはビオ香的な、もしくは、酸化的なニュアンスを少し感じます。温度が上がってくると、ナシのコンポートをちょっと焦がしたようなニュアンスや、ヨード香のような、ミネラル感的なニュアンスもあります。マンゴーやバナナの香りもたしかにありますが、極めて日本的な感触。娘さんは冷えた状態の時に「オリーブオイルのようだ」と言っていました。なるほど。ママちゃんは「温度が低い時には炭酸水かと思ったけど、温度上がってくるといろんな香りがしてくるね」と。
味わいは、やわらかな酸と、ほんのりとした甘味があって、何の引っ掛かりもなく喉に流れていきますが、その直後に、独特の苦味があって、これが結構アクセントになっています。冷えた状態ではこの苦味はかき消されてしまいます。実に穏やかなあじわい。プレタノ的なニュアンスもなく、実にまとまったあじわい。たしかに、時間経過によって色々な味わいに変化してくる、とっても面白いワインです。
そして、四恩さんのワインは、澱が混ざった状態で飲むのがとってもいいと思います。なんともコクがでて、八朔を頬張っているような錯覚に陥ります。旨し!
2日目、澱と一緒にのんでみました。もう、まさに濁ったりんごジュースそのもの!