Chateau Mouton Rothschild 1985

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロ11%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド2%
多分、30年前にパリに行ったときに買ってきたもの。当時の値段はわかりません(笑)

抜栓日:2019年2月3日
栓:天然コルク。砕けることなく抜栓できました。
液漏れ:コルク上部までシミシミ。多分液漏れあり。コルクの上部はカビだらけでした。キャップシールもくっついていた。ボトルの液面ショルダーくらいでした。
グラス:リーデルボルドータイプを使用しました。
デカンタージュしました。

色合い:なかなか濃い目のガーネット。輝きあり。ちょっと澱が入ってしまいましたが、曇った様子はありません。
エッジ:エッジには煉瓦色、というか園児の色合いが見えます。やや薄い色合いになっています。
脚:中程度~やや高めの粘性を感じます。

香り:いわゆる熟成香。なめし革、きのこの香り。ドライいちじくのようなドライフルーツのニュアンス。醤油のような感じ。腐葉土、タバコっぽさも若干あります。フレッシュな果実味は、流石に殆ど感じませんが、片鱗は見えるような気がします。ブラックチェリーとかそういう黒系の果実や、杉の木っぽさ、そう、杉の木が硬く乾燥したような感じが受け取れます。

タンニン:ほとんど、もう溶けてしまって、引っ掛かりがまったくないです。

味わい:流石にピークは過ぎている印象ですが、それでも、いい具合に枯れたニュアンス、妖艶な甘味が口の中に広がります。なんとも丸い球体になっています。そんな中にも、中程度の余韻が感じられます。さすがに、アフタにはやや牧場っぽい感じが鼻に抜けていきますが、その後にドライフルーツのニュアンスや、どこか旨味成分がほどよく感じられました。すき焼きに合わせてみましたが、若干すき焼きのタレに押され気味になるものの、ほどよく盛り返してきて、いいマリアージュを経験させていただきました。思った以上に飲めたのは感動です。34年の時をいただきました。