Chateau Mouton Rothschild 1986

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド

抜栓日:2020年12月31日
栓:天然コルク
液漏れ:液漏れはなし。ぎりぎりまでシミシミ
グラス:リーデルボルドータイプを使用しました

色:比較的濃い目のガーネットルビー。きれいな色合いで、まだフレッシュ感さえ感じさせます。
エッジ:縁はやや薄めの色合いのガーネット。中心部に行くほど色は濃くなりルビーの要素が強くなっています。
脚:結構高めの粘性。アルコール度数は低いけどグリセリンが多いのかな?
アルコール度数12.5%:

香り:抜栓直後より、周りにはふんわりとベリー系の香りが漂っていました。グラスに注ぐと、最初は腐葉土、スモークといった熟成香が主体。徐々にコンソメ用の出汁系のニュアンスや小豆の香りがでてきて、次にカシス、ブラックチェリーの香り、そしてほんのりとしたミント感、また時間経過でオレンジピール、インクの香り、杏の甘香、ゼラニウムっぽさ、スミレ、醤油、などなどいろんな香りが入れ代わり立ち代わり出てきました。面白いな~

タンニン:収斂性はまったくなく、ビロードのようななめらかな熟成タンニン。

味わい:しっかりとして、それでいてエレガントな酸。最初のうちは非常に透明感のある、悪く言うとのっぺりとした表情の味わいで、いわゆる、飲みやすいね、といった感じでしたが、これも時間経過でどんどん表情が変わっていきます。厚みが次第に出てきて、徐々にカカオ感、タバコのニュアンスが鼻腔に流れていきます。余韻はそこまで長くはありませんが、もう液質が非常にエレガントで球体に近い感じがします。そうかとおもうと、ふとリキュール感が出てきたり(娘さんいわくシュトーレンの味がすると)、なんとも言えない甘味が全体を支配したりと、とっても楽しいワインです。勉強になりました。