Vosne Romanee Emmanuel Rouget 1999

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セパージュ:ピノ・ノワール
ファインワインクラブで2009年くらいに18,000円で購入。

抜栓日:2023年12月31日
天然コルク。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用しました。
やや色づくガーネットルビー。いまだルビーのニュアンスがしっかりと残っています。おどろくほどフレッシュさが見えます。濁りなし、輝きあり。Alc 13%
抜栓直後はやや閉じ美味でしたが、ほどなく香りが広がってきます。実にエレガントな装い。ラズベリーやブルーベリーのようなベリー系の赤紫色の果実香が控えめながら感じられ、その奥に、キノコや腐葉土といった熟成香が合わさってきて、干し葡萄的なニュアンス、プルーンの果実香、小梅の香りなど、複雑な要素が絡み合ってきます。樽香が程よく感じられ甘酸っぱい上質なピノ香がとても心地よいです。さらに時間が立つと、バラ香や香水のニュアンス、ほんのりとしたスパイス感や、ミント感も現れてきます。
酸もしっかりしていて、タンニンは思いの外力強く、しかしシルキー。パワフルさと優しさが混在する味わいは球体を思わせるような、流れるような感覚さえあります。なんとも言えない妖艶な果実甘味は24年経ったとは思えないほどのフレッシュさがあります。そして最初はそうでもなかったのですが、小一時間ほどしてからのミネラル感がとても半端ない!若干鉄っぽさもありますが、実にエロい味わいは、さすがルジェ、といったところなんでしょう。霜降りひらたけを入れた10割年越しそばと一緒に飲んでみましたが、これが殊の外いいマリアージュで感動しました。ビンテージの恩恵なのか、とある情報によるとのみごろは2008年くらいまでとかいうのを見かけましたが、何が何がいまだ味わいは顕在で、めちゃくちゃうまいVRだと思いました。ん~美味い!
今買ったらいくらするんだろう?