Nuits Saint Georges Le Petit Arlot Domaine DeLArlot 2007

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セパージュ:ピノ・ノアール100%

ファインワインクラブより購入。4600円。
2010年7月6日抜栓。コルクにはドメーヌ名、ワイン名(ちゃんとPetit Artoltまで)、ヴィンテージが刻印されていました。液漏れなし。コルクに異臭なし。結構しっかりとしたコルクです。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用。温度約13℃くらいで抜栓。最初グラスにそそぐと、とても薄い感じの液体が流れでてきた。色は薄いガーネット、2007年のVintageによくある薄い色。とても澄んでいます。エッジはしっかりとしていました。脚は結構はっきりとしています。アルコール度数は13度と記載されています。最初香りを嗅ぐと、ラズベリーアプリコットの香りが出てきます。そのあと柑皮、ちょっと黒インクっぽい漢字の香りが漂いました。最初は「結構薄い香り?」っていう印象でしたが、スワリングにより一転。その香りは、良いワインにありがちな何時までも嗅いでいたい香りに変化。全体的に少し、香りのニュアンスが強くなり、ミネラル感が加わってきました。香りから薄旨系の印象。口に入れると、最初の一杯は、ベリー系、アプリコットが主体の味ですが決して出過ぎず薄い、軽い感じ。タンニンは、いわゆる【タニック】という印象は全くなし。何の抵抗もなく喉の奥に、まさにすぅ〜っと流れ入っていく。ジャミーという表現がぴったりの味わい。空気を含みながら口の中に入れ、下の上を転がすと、ストロベリーの甘さが口いっぱいに広がるが決して甘すぎず、とても心地良い、ほんとジャミーな感じが頭と鼻の奥に駆け上がっていく。これ、ほんと薄旨系でうまい。ミネラル感も程良く感じる。ACブルでよくみられるような、最後の苦味って言うか雑味っていうか、そういう感じが全くありません。これ、美味しいです。時間と共に、ベリー系、アプリコット系の香りと味がちょっと強くなり、その合間にミネラルと柑皮のニュアンス、ちょっとだけ黒インクの印象が現れてきます。1時間ほどたってもその印象は少しも衰えることなく続いています。このワインは、食事を邪魔することもなく、ワイン単独で楽しんでも十分いけるワインです。これは上級を是非試してみたくなるワインです。翌日までとっておくことができませんでした。評価は人によって異なってくるかもしれません。あまり面白みのなく喉にすっと流れでてしまうだけのワインと思う人もいる反面、シンプルで女性的な印象の中にも複雑さを兼ね備えた薄旨系の素晴らしいワインという評価もあると思います。ママちゃんは、飲んで最初に「これは若い人がつくっているワインだね」と一言。ママちゃんすげーなー。このドメーヌのことなんて全然教えていないのに当てちゃった。ごちそうさまでした。