Chateau L'Evangile 1999

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セパージュ:メルロ78%、カベルネ・フラン22%

ワインの店いとうで購入。10000円。
2010年1月22日抜栓。コルクにはシャトー名、Vintageが刻印されていました。全く液漏れなくしっかりとしたコルクでした。11年前のVintageなので、念の為にデカンタしました。グラスはリーデルボルドータイプを使用。デカンタージュしている側からブラックベリー、チェリー、カシスの香りがしてきました。ビンには結構な澱が残っていました。グラスに注ぐと、色は結構濃いルビー。エッジは若干薄くなっていますがまだまだしっかりとした色です。脚は繊細でそんなに粘稠度が強い感じはしませんでした。グラスに注いですぐには、やや香りは閉じ気味でしたがそれでも、カシス、ブラックベリー、チョコレートといったニュアンスの香りがします。少しすると、そこに黒胡椒、トリュフの印象を認めました。結構複雑な香りです。娘さんはトリュフチョコの匂いと言っていました。樽香、というかバニラのニュアンスも出てきます。スワリングによりややミント系の爽やかな香りが加わってきました。1時間もするとこれらのニュアンスの香りがすぅ〜っと鼻の中に入ってきます。口に含むとまだまだしっかりとタンニンが主張してきますが決して渋いことはなく、ワイン全体と馴染んでいる感じです。最初、あまりアフタを感じませんでしたが、1時間ほどしてくると口に含んで、黒果実系の酸味、甘味が舌の上を通り、そこにタンニンが合わさる、喉にはなんの抵抗もなく流れていきますがその後にチョコレートの甘さが口の中に広がるといった感じです。この甘さはメルローの要素が大きいんでしょうか。だんだん花開いて、アフタの余韻がとても長く口の中に残るようになってきました。しかし、ホントの最後の方にそれまでの余韻がスッとなくなるような感じがします。11年立っていますが、まだまだしっかりとしていて飲みごたえのある良いワインだと思います。残りをハーフボトルに入れてヴァキュバンして保存。ほぼ変わりありません。ややスパイシーさが表に出てきたでしょうか。それと少しタンニンが強くなった気がします。あと少なくとも5年くらいは大丈夫そうですね。