Chateau D'issan 1993

http://wine0629.blog13.fc2.com/blog-entry-351.html

セパージュ:カベルネ・ソービニヨン70%、メルロ30%

2012年5月25日抜栓。コルクにはVintage,Chateau名、シャトーの絵が刻印されています。全然液漏れなくいい状態でした。ブショネなし。グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。最初2杯グラスに注いで、その後の分はデカンタしました。澱は瓶の底にほぼ固まっていました。色は、深いルビー。とても綺麗な色です。エッジもまだまだしっかりとしています。脚は結構しっかりと粘稠度を感じます。最初、グラスに注いだ直後はすこし還元的な香りでしたが、10分ほどでその香りは消えました。カカオ、カシス、ペッパーの香り。少しの土の香りに年月を感じます。徐々に香りに艶が出てきました。娘さんは開口一番「花の香り」と言っていました。赤〜紫の花の香りがします。スワリングで、全体的に重たさを感じます。少ししてからもう一回娘さんに香りを見てもらいましたが、「唐辛子の匂い」と言っていました。そういう刺激的な(良い意味で)ニュアンス、確かに感じます。味わいは、おどろくほどさらっと喉まで流れて行きました。最初、渋いか?と思わせておいてまったく渋みは感じません。タンニンがもうドロドロに溶けている感じ。しかしワイン全体をきちんと占めています。インキーな感触を下に感じます。こう言うと濃厚系のように感じますが、とても優しい味。そして熟したアメリカンチェリーの甘味があります。最後に若干鉄分のニュアンスを感じますが、アフタは結構長いです。ハーブ系のニュアンスがあって、一本芯が通っているけれど、ほんとどことなく優雅な優しさを兼ね備えている、そんな感じでしょうか。ママちゃんは、飲みやすいワインだわ〜と言っていました。さらに1時間が経過して、今度はグラスからドライいちじくのような甘い香りが溢れてきました。いやいや、これは幸せな気分になるワインですな。良い感じで熟成していますよ。しかし、2時間30分すぎくらいから、香りは変化ありませんが味わいに変化。酸味が前面にでてきて密度が薄くなってしまいました。