Nuits St George Le Clos des Corvees Domaine Prieure Roch 1999

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セパージュ:ピノ・ノワール100%
うきうきワインの玉手箱でも蔵出しで、2本購入。16,800円/本。
 
抜栓日:2014年6月28日
インポーター:フィラディス
コルク:Domaine名、Vintageが刻印されていました。49mm
液漏れ:なし。染みなし
グラス:リーデルブルゴーニュタイプを使用しました。
 
色:そんなに濃くないガーネット。
エッジ:エッジに若干の熟成感が出ていてガーネットが強くなっています。
脚:中等度の粘稠度でたら~っと落ちてきます。
 
香り:ちょっと温度高めで抜栓しちゃいました。抜栓直後、バニラ香が結構前面に出ていました。その後、きのこ香、梅かつおだしのような香りがプンプン。紅茶の要素もあると思いました。娘さんは、「キャベツの塩ダレの匂い、サラダ油の匂い、上顎にぐっとくる匂いだわ」と表現していました。腐葉土系の香りもあり結構いい感じの熟成度が感じられます。スワリングで、ブラックベリーアメリカンチェリー香が、奥の方からす〜っと上がってきて、鼻の奥から脳天にダイレクトに響きます。そして、赤い花の香り。とても力強いのですが、それでいて洗練されている香りだと思います。若干田舎臭いところもあるとおもいます。
 
タンニン:最初、ん?全部溶けた?と思いましたが、口の中で回しているうちに、しっかりと歯茎に感じるなかなか力強いタンニンを感じました。ワインにしっかりと芯を与える上質なタンニンだと思います。
 
味:すごい上質な伸びやかな酸があり、鰹出汁のようなアミノ酸全開の味わいがあり、仄かな果実の甘味があって、大地のニュアンスが口に広がる、って感じかな? ちょっといい過ぎかもしれませんが、田舎臭さもあり、洗練された味わい(特に酸)もあり、のどまでさぁ〜っと流れていきながらも、余韻も結構長く、出汁の効いた液体です。うちの奥さんいわく、「このワインは、ミモレットとかハード系のチーズが合うね。ウオッシュ系だと、ワインが負けちゃう」と言っていましたが、たしかに、力強さを感じるのですが、それだけエレガントな味わい、ということでしょう。このへんが15年の熟成期間何じゃないでしょうか。

ちょっと温度高めにしちゃって抜栓したんですが、このワインは、少し低めの温度で抜栓して、グラスの中で温度を上げていったほうが美味しくいただけると思いました。

2日目、めちゃくちゃマイルドな味わいになっています。酸も果実甘味も絶妙で、しかも攻撃性がなく、ところがアフタがじわ〜っと襲ってくる、そんな印象の液体!
3日目、香りは、すこし野性味を帯びた感じになりました。味わいも酸が前面に出てきました。果実甘味がちょっとなりを潜めた感じ。ちょっと保存温度が高かったかな?