Chateau Lynch Bages 1999

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン 73%、メルロー 15%、カベルネ・フラン 10%、プティ・ヴェルド 2%

ワインショップソムリエより購入。11000円。
2012年5月11日抜栓。コルクにはシャトー名、Vintageが刻印されています。まったく液漏れなしでした。抜栓途中よりカシス系の香りがしてきます。グラスはリーデルボルドータイプを使用。最初の2杯分をグラスに注ぎ、残りはデキャンタに移しました。色は濃いルビー。結構濃い色ですが艶やかに見えます。エッジもしっかりとしていて程よい熟成感を感じます。脚はそこそこの粘稠度をもってグラスから流れ落ちていきます。まず最初にグラスに移した方ですが、香りはカシス、アメリカンチェリー、グスベリの香り。微かにバニラ香を感じます。徐々にトーストの香りもしてきました。スワリングによってこれらの香りが混ざり合い、複雑な深い香りになりました。味わいは最初、温度が低かったせいか、比較的軽やかに舌の上を流れて行きました。少し経つと、密度の濃い液体として舌の上を流れていきます。喉越しはしっかりとしています。タンニンは、渋さとして感じず、溶けている感じで全体的に味わいを締めていると思います。アフタにハーブのような爽やかなニュアンスと、ややローストっぽいニュアンスの両者が上がってきます。とてもバランスのとれた味わい。全体的にすっとスジの通った味わい。1時間もすると、グラスから香りが溢れでてきました。さらに時間とともに温度が適度に上がってきて、味わいに丸みが出てきて、程よい果実の甘さもでてきました。濃厚感はあまり感じず、おそらく4,5年前が最も良かったのではないかと思いますが、なかなかどうして逆な意味で繊細になっていて、しかも伸びやかな味わいのワインだと思います。2日目、かなり熟成感がでました。ニュアンスとしては杉の木の感じ。香りはさほど変わりませんが味わいにそんなニュアンスを感じます。