Chateau Gracia 1999

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セパージュ:メルロー91% カベルネ・フラン 7% カベルネ・ソーヴィニヨン2%
 
ヴェリタスより購入。11400円。
抜栓日:2013年7月13日
コルクは長めのコルクで、Vintage、シャトー名が刻印されています。まったく液漏れ、染みありませんでした。グラスはボルドータイプのグラスを使用。
色合いは非常に濃いルビーパープル。色合い的にはまだまだフレッシュ。エッジも色濃く色付いています。脚が非常に粘調性で、これだけでも濃ゆい感じのワインであるような予想がなされます。
しかしながら、一旦口に入れると、あに図らんや、思ったほどの濃厚さはなく、タンニンは非常にシルキーに感じられ、密度の詰まった、整然とした液体が、気持よく喉に流れ込み、中等度の長さのアフタを感じます。香りはといえば、最初少しの間、ほんの少しギクシャクしたニュアンスがありましたが、抜栓後5分くらいでその不安要素はきえさりました。プルーン、アメリカンチェリー、ブラックチェリー、薄いカシス、ビターなチョコレートを連想させるような香りたちがどんどん現れます。スワリングすると、最初はちょっと還元的になりかけの香りがしましたが、その後のびやかなベリーを感じさせました。メルロー感は半端ないですが、決してベタッとした単調な味わいのワインではなく、とても飲みやすく、かつ厚みや、いろんなニュアンスを感じさせるワインだと思いました。
牛肉の赤ワイン煮との相性がバッチリでしたが、なんといっても、今日の一番は、ピエダングローのちょっとばかり熟成されているものとの相性が、殊の外すごかったことです。チーズを口に含んだ後、ワインを飲んでみると、プルーンを思わせるような味わいで濃厚な液体が、とても甘く感じられるようになります。