11月5日 ル・ビストロ・メランジェさんで、メランジェ河原シェフと、 bilancia ビランチャの鈴木シェフによるコラボレーション・ディナーがありました。旭川でフレンチとイタリアンのコラボレーション、それも旭川を代表するお店同士のコラボなんて、ほんと夢のようです。
なかなか旭川でこのようなコラボないんじゃないかと思います。
二部制で行われて、自分は第二部の方に参加することができました。お料理も素晴らしい作品ばかりで、至福のときを過ごさせていただきました。
これを機会に、第二回、第三回と続いていって欲しいです!
お腹いっぱい! 超満足。
明日からダイエットし直しますw
この中で夢のコラボレーションが始まります。
一皿目(メランジェ)
・ウナギとフォアグラのリエット入りエクレア
白トリュフ風味のタレ
・サーモンの自家製マリネのたるたるアボカド風味
”サロンドール”のパンケーキ添えヨーグルトソース
向かって左がウナギとフォアグラのエクレアです。ウナギとフォアグラって、相性いいんですね〜。どちらも良質の油を持っているからなんでしょうか。このコッテコテのリエットを、ちゃんとエクレアが優しく包んでくれています。ウナギといえば、あのタレですが、その役目をしているのが白トリュフ風味のタレです。本当は手でエクレアを持ってかぶりつきたかったw
右側のがサーモンのマリネです。サーモンのアボガド風マリネだけだとただのマリネですが、ここに甘くないパンケーキの優しさが加わって、一緒に食べて楽しくて、さらにヨーグルトソースを合わせると、酸味がまして美味しいという、二度も三度も美味しい一皿目でした!
二皿目(ビランチャ)
鮑とアワビ茸のジュレ寄せ 肝と生海苔のソース ハーブサラダ添え
鮑が柔らかく火が通っていて、アワビ茸の食感と相まって、絶妙な歯ごたえになっています。アワビの肝は、ともすれば生臭くなってしまいますが、特別なルートから入手したという生海苔と合わせることにより何とも言えない磯の香りが、鮑と茸を包んでくれています。ハーブサラダは、菜の独特な苦味がアクセントになっています。
ブラッスリー・サヴァの北川シェフの提供によるパン。
ハルユタカかな? 小麦の上質な甘さがとても美味しいパンです! おみやげに貰っちゃった。
三皿目
道産仔牛の腎臓ポワレと真ダチのムニエル
焦がしバターとにんにく風味のマスタードソース
根セロリのピューレとホワイトセロリ添え
仔牛の腎臓、独特の歯ごたえで、これがまた絶妙な火の入りでした。真ダチのムニエルは絶品。このハード(腎臓)とソフト(真ダチ)が合体すると、とてもいいハーモニーを奏でますね。根セロリのピューレが、ぜんぜんセロリ臭くなく、セロリの旨味だけが抽出されています。真ダチの甘さ、セロリの風味マスタードソースの味わいが一体となった逸品。
四皿目 コラボ料理
ビランチャのポルチーニのリゾットに
メランジェの一夜干しの赤ヤガラのポワレ大根おろしのソース
これぞ、コラボ! という一品。
リゾットはイタリアンに欠かせないポルチーニ茸の風味満載です。
ヤガラは、一見淡白そうな見た目なのですが、一夜干しにしてあることもあるのか、とても味わいが深く美味しいです。そこに、大根おろしという和風を、ものの見事にフレンチにしてしまったソースが相まって、ボルチーニ茸の風味とともに仏伊日のコラボになっている、というヤバい逸品。旨かった!
五皿目の①(ビランチャ)
栗の揚げニョッキローズマリー風味
栗のニョッキを揚げてあるものです。ローズマリーの香りがアクセントになっていて、ニョッキを噛むと、ほのかな栗の味を感じます。この栗の殻の入れ物のインパクトもあるのか、焼き栗を食べているような感覚になりました。
五皿目の②(ビランチャ)
栗のニョッキ 滝川産鴨肉のラグーソース
こちらは、通常のニョッキ、というか茹でたニョッキです。こちらもほんのりと栗の味がします。こちらのほうがラグーソースが強いため、栗本来の風味が弱くなった感じですが、季節感のよく出た一品だと思いました。
六皿目(メランジェ)
マコモダケと天使のエビのベニエ
コンソメとフェンネルの揚げ出し仕立て
マコモダケってのはイネ科のマコモという商物で根の部分が太くなっていて、食感としてはたけのこのような感じなのですが、全然クセがなくショリショリと楽しい歯ごたえの食材です。これとエビのすり身を揚げてある(ベニエ)のですが、これだけだと、海老の甘みが前面に出てしまいますが、このフェンネル(ウイキョウ)がソースになっていて、ソースだけだと、すこし青臭い印象でしたが、マコモダケとエビのベニエと合わせることにより、ベニエの風味が倍増するという、摩訶不思議な食感体験です! ゚+(*ノェ゚)b+゚ ★ お見事 ★!
七皿目(ビランチャ)
道産仔牛とちりめんキャベツの煮込み
フォンティーナ チーズのコロッケ添え
シェフから食べ方の講義があり、このコロッケの中が北イタリア・ヴァッレ・ダオスタ州の「フォンティーナ」というチーズで、このコロッケを割って、とろけ出てくるチーズも煮込みと一緒に合わせて頂くという、見た目にも楽しい一品です。割ったところ写真に取るの忘れちゃった(笑)。
このチーズは、チーズフォンデュによく使われるもので、ちりめんキャベツと仔牛にもとても相性が良かったです。
八皿目「デザート」
(むかって左から)
・道産米のジェラード(ビランチャ)
・黄色人参のモンブランオレンジ風味(メランジェ)
・りんごのストゥールデル(ビランチャ)
ジェラードは、中に入っているお米の食感がとても楽しい。
モンブランはオレンジ風味の中に、人参の甘い味わいがきちんと残っている。
ストゥールデルとは、ヨーロッパ全土で愛されているデザートのようで、りんごの煮詰めたものを、パイではなく、タルト生地で包んだものです。りんごの酸がとても印象的な一品でした。