20180304 ワイン小僧北海道 in 旭川 @ プリミエール

ついに実現しました!
2014年に、千歳ワイナリーの三澤計史さん、奥尻ワイナリーの菅川仁さん、山粼ワイナリーの山粼太地さんの三人で発足した、「ワイン小僧北海道」、札幌でお披露目会があり、その後東京などで、この3人を中心としたワイン会が開かれており、いつか、旭川でもワイン小僧北海道を迎えてのワイン会が行われないかな〜と夢見ていました。
 
今回、その夢が叶って、旭川に、この三名が揃ったのです!
なんとも感無量です。

3月1日、2日と、全道的に爆弾低気圧による悪天候で、もしかしたら奥尻から菅川さんが来れないのではと、心配しましたが、3月4日には、プラスの気温となり、無事、開催となりました。
総勢10名と、とてもこじんまりとした会でしたが、18時から、延々5時間に渡りとても有意義な楽しい会となりました。

ウエルカムスライド
 

いつものテーブルセッティング
 

グラスは全部で120脚! それぞれにタグが付いていて、注がれたワインがわかるようになっています。
 
まずはお料理の紹介から

オードブル
スモークサーモンとボイル帆立
ケルナースパークリングに合わせてみました。
 

前菜
鶏むね肉のやわらか煮。
レバーペーストもついています。わさびを付けたむね肉のほんのりとした甘さとピノ・グリ、意外と良いマリアージュでした。
 

魚料理
鰯のペルシアード
簡単に言うと香草フライです(笑)
これ、山粼ワイナリーのソーヴィニヨン・ブラン フォレストとの相性が思いの外よかったです。
 

肉料理
知床ポークのロースト
これ、好きなんです!

写真忘れましたが、肉料理の前にユズソルベでお口直し。これが奥尻メルロー白と良い相性でした。
 

デザート
リンゴのパイだったかな?
お腹いっぱい
 

こんな感じでワイン会始まりました。
 

向かって左が、奥尻ワイナリーの醸造責任者 菅川仁さん。わざわざ奥尻より来ていただきました。
右側は、千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒)の社長、三澤計史さん。今回、ワイン会としては旭川2回めとなります。
旭川についてから、水浸しになった道路でぬかってしまい大変なことになったと言っていました。申し訳ありませんm(_ _)m
 

左側は三澤計史さん。
向かって右側は山崎ワイナリーの栽培責任者、山崎太地さんです。太地さんは、旭川に来ていただくこと、これで4回目となります。実は前日に十勝で講演会があったのですが、天候、道路状況がひどくて、疲労困憊のところ、今回わざわざ来ていただきました。ありがとうございます。
 

非常に貴重な三人の写真!
「ワイン小僧北海道」として、旭川にいらしてくれたこと、本当に嬉しく思います。
三人のいまの一番の悩みは、「もう小僧じゃないんですよね〜」ということでした(笑)
 

最初に、山崎太地さんにご講演いただきました。
今回、山崎さんには、山崎ワイナリーのおもに地層のこと、そして、とくに、ワイナリーの南側の畑、通称フォレスト(Forest)と言われているところの畑のことについて、今後の戦略とともに語っていただきました。
何時もながらの流れるようなお話に、みんな食い入るようにお話を聞いていました。
 

講演中のスライドのひとつ(勝手にアップすみません)
この地図から読み取れる情報がとても多く、大変勉強になりました!
 

続いて、奥尻ワイナリーの菅川仁さんにご講演いただきました。
菅川さんは、旭川にはなんどかお越しになっているのですが、こういうワイン会という形では、今回はじめてということで、おもに、奥尻ワイナリーの立ち上げの話から、現在の課題、奥尻島の魅力についてお話をいただきました。
近くて遠良い奥尻島ですが、菅川さんのお話を聞いて、やっぱり行きたい奥尻島、という気持ちが強まりました。優しい口調のなかにみえる、奥尻愛がビシビシ伝わってくるお話でした。
 

参加者さんも、奥尻ワイナリーのことを、そんなに知らなかった、という人もいて、南西沖地震の話から、島の復興の話など、とても興味深く聞かせていただきました。
 

最後にご講演いただきたのは、世界を股にかけて活躍する若きワインメーカー、千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒)の三澤計史さんです。三澤さんは今回、旭川2回目ですが、昨年のときよりもさらに輪をかけて、非常にパッションを感じるお話をいただきました。前二者とは、ちょっと趣を変えて、日本におけるワインの現況の話から、世界に目を向けたワインのマーケッティングのお話、これからのご自身のワインに対する戦略等々、非常に精力的かつ情熱的なお話でした。EPAの話まで及び、また、千歳ワイナリーを始めとして、いま日本のワインがジャンシス・ロビンソンやヒュー・ジョンソンといった世界的に有名な方々からも注目されているということがよくわかりました。三澤さん、実はつい先週くらいまでロンドンに行っていたということで、世界に向かう姿に感銘を受けました。
いま、三澤さんはインスタグラムやフェイスブックで情報発信を積極的に行っていますよ!
 

見る人が見ればわかる、甲州ワインを世界に知らせしめた文章!
 

前半で出てきた、白ワインシリーズ


中盤での白ワインとロゼワイン


赤ワインは、各ワイナリーのピノ・ノワールを飲み比べるというものでした。
勉強になりました。
 

話もどんどん盛り上がり、ワインもどんどん出てきて、気がついたらテーブルが大変なことに!
 

最後には、恒例のボトルにサインをいただきました。
お忙しい中、三澤さん、菅川さん、山崎さん、本当にありがとうございました。


延々5時間もあーでもない、こーでもない、とやっていたのですが、やっぱりそれでは足りん! ということで二次会に突入してしまったことは内緒です(笑)
二次会でも、熱い討論が交わされました!
 

飲んだワインはこちら
左より
千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒)
 Kerner Sparkling 2014
 Kerner 2016
 Pinot Noir Rose 2016
 Pinot Noir Private Reserve 2015
奥尻ワイナリー
 Pinot Gris 2016
 Pinot Rose 2016
 Merlot Blanc 2016
 Pinot Noir Private Reserve 2014
山崎ワイナリー
 Pinot Gris 2016
 Sauvignon Blanc Forest 2015
 Chardonnay Private Reserve 2015
 Pinot Noir Private Reserve 2013


実に熱いお話が聞けて、本当に勉強になりました。これに懲りず、また旭川にお越しいただいて、「ワイン小僧北海道」旋風を撒き散らしていただきたいと思います。
お集まりの皆様もお疲れ様でした。
また来年、是非、ワイン小僧北海道ワイン会を開催しましょう!