北天の雫 山野峡ワイン 2021


セパージュ:北天の雫(リースリングヤマブドウ「行者の水」の交配)
山野峡大田ワイナリーより購入。2,970円

抜栓日:2023年5月27日
グラスはテイスティング用を使用しました。
薄めのイエロー。瓶の底には澱(酒石酸?)があります。輝きあり、粘性はさほどなし。Alc 10%
香りは控えめ。若干のオイリーなニュアンスとともに、スイカズラの花、白い花、ホワイトグレープフルーツのような柑橘香、若いりんご、少しの塩味、ミネラル香。吟醸香もほのかに感じられますか。控えめながら端正な表情がみえます
酸は豊富で、シャープな味わいと中盤から後半にかけての結構な苦味がとても印象的です。比較的食材を選ぶような感じもします。
これを世界の首脳陣が飲んだかと思うと感慨もひとしおです。

Kerner Furano Wine 2020


セパージュ:ケルナー
ふらのワインにて購入。2,200円

抜栓日:2023年4月29日
DIAM5。液漏れなし。Alc 12%
グラスはリーデルのオーバチュアを使用しました。
ほんのりと色づく程度のイエロー。輝きあり。
洋梨やりんごの香り。微量のオイル香。ラムネのニュアンス。吟醸香。控えめながら、探っていくといろいろな要素が感じられます。ほんのりと甘さを連想させるような香りもあり、また、ミネラル香というか透き通った透明感のある香りも印象的です。
酸がとてもしっかりとしていて、針のような感じさえします。いまだフレッシュな果実香が口の中に広がり、ミネラルもたっぷり。中盤から後半にかけての溌剌とした酸が刺激的です。余韻は中程度。まさに直立不動の優等生、ほんのりとした甘味がアクセント。意外と中華料理に合わせやすいと思いました。

ちょうど2年前に一度飲んでいます。
akirais.hatenablog.com

Riesling Yamazaki Winery Non Vintage


セパージュ:リースリング(59% 2016年 41% 2017年)

抜栓日:2023年4月20日
山崎ワイナリーの家紋いり天然コルク。液漏れなし。
グラスはリーデルのオーヴァチュアを使用。Alc 11%。
最初にペトロール系の香り、白い花、レモン、フリンティなニュアンス。香り自体はおとなしめです。温度が上がってくるとペトロール香満開。ペトロールは還元香ってよくいうけど、やっぱり品種香なんじゃないかと思うくらい(笑)
非常に酸度がたかく、とてもシャープ。液質は縦に伸びる要素を感じます。味わい自体はそこまで厚みはないものの、透明感のあるすっきりとした果実味に、後半までつづく酸とドライな味わいがとても印象的です。余韻は中程度。
北海道でもこう言うリースリングができるのか、と思うと感慨深いものがあります。
こういうワインに巡り会えるから楽しいんだよね~。

Coco 10R Zweigelt 2017


セパージュ:ツヴァイゲルトレーベ

抜栓日:2023年4月16日
DIAM10。液漏れなし。
色合いは中程度のルビー。ほんのすこしガーネットの要素がある程度。Alc 11.9%
抜栓直後より、樽に由来すると思われる樽香、ほんのりと甘い感じのバニラ香。グスベリやダークチェリーの香り。その奥から、あかすぐりのような小さい赤い実の香り、酸を連想させる香り、スパイシーなニュアンス。なかなか複雑です。
酸は非常に上質でエレガント。とてもしっかりとしています。なかなかねっとりとした感じの液質で、果実味がとても豊富。タンニンは収斂性はないものの、丸みを帯びていて存在感があります。とてもバランスの良いワイン。余韻は長めです。
唐揚げとか天ぷらに合わせてみましたが、なかなかいいマリアージュでした。
ブルースさん、流石だなぁ~。


ヴィンテージ違いは
akirais.hatenablog.com

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Menage a Trois Prosecco


セパージュ:グレラ
カリフォルニアの生産者が、イタリア・ヴェネト州で作ったプロセッコ(だと思います)
ピーロート・ジャパンより購入

抜栓日:2023年4月15日
シェフ&ソムリエのスパークリング用グラスを使用。
うっすらとグリーンの入ったイエロー。泡立ちはそこそこで、ややクリーミー
Alc 11%
青りんご、洋梨の香り。ほんのすこしブリオッシュ。ラムネっぽいニュアンスも。
酸は穏やかで、非常に飲みやすい口当たり。ほのかな甘味がふわっと広がり、すぅ~っと喉に流れていきます。
やや単調な味わいですが、食中酒もしくは食前酒としていい感じです。

ドミノピザと合わせましたが、ピザの塩味やチーズとの相性がよく、ワインがすすみました。

Zweigeltrebe EcoVillage 2019


セパージュ:ツヴァイゲルトレーベ
余市ふるさと納税での返礼品の一本

抜栓日:2023年4月11日
DIAMのコルクで、蝋キャップ。液漏れなし
グラスはシェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
抜栓直後よりほのかな甘い香りが瓶から漂ってきました。
やや濃い目のルージュ。すこしパープルの要素もあります。Alc 11.5%
フランボワーズ、木苺、木の実の香り。ほんのりと熟した香りもあり、ぶどうの完熟さをうかがわせます。少し時間がたってくると、ほんのりとした木樽の要素、バニラの香り。スワリングするとミネラル香や、ほのかなスパイス香が感じられます。マイルドな樽香や果実香は、10Rさんのワインにどことなく共通する感じです。蔵付き酵母による要素もあるのかな~。重心が低めのなかなか楽しい香りです。
酸は野性的で、最初、甘味さえ感じる骨格ですが、どんぐりのような木ノ実っぽさとミネラルが口の中に広がります。柔らかく、優しい味わいに心がホッとします。いわゆる体に染み入る系のワインですね。やや軽めの自然派グルナッシュっぽささえあります。余韻がながく心地よい。食事とでもワイン単独でも楽しめますね。美味しいワインです!

ViniFera Non Greffees Toraine Henry Marionnet Domaine de la Charmoise 2016


セパージュ:ソーヴィニヨン・ブラン(接ぎ木なしの自根)
現地から購入してきたのをいただきました。感謝

DIAMのコルク。液漏れなし
比較的色づいたイエロー。輝きあり。
脚は粘性を感じます。Alc 13.5%
抜栓直後より瓶から草原の香り。とてもアロマティック。
グラスからは、グレープフルーツ、グラッシーな香り、ハーブ、蜜香などなど、とても豊かな香り。ミネラル香もしっかりとしていて、厚みを感じる香り。スワリングするとレモンや金柑のコンポートの香りが漂います。香りからして良いワインという印象。けっしてニューワールのソーヴィニヨン・ブランのような尖った印象がなく、7年ほど経過しているせいもあって、どっしりと落ち着きのある香り。
酸はマイルドですが、中盤から後半にかけてしっかりとした乳酸系の酸を感じます。アルコール度数が高いのもあって、とても厚みのある、とろりとした味わい。果実味もしっかりとしていて桃やりんごの蜜のような味わいとともに、ミネラリーなニュアンスも半端なく感じます。余韻がとても長くて、果実とアルコールの両方からくる甘味がとても印象的です。高貴で品格のある味わいで、優等生的なソーヴィニヨン・ブラン。また旨味、というかもともと持っているぶどうのポテンシャルが十分に発揮された良いワインだと思います。クリームシチューとの相性が良かったです。また紫蘇ともやしの炒めものと合わせてみましたが、この紫蘇のハーブ感がワインのハーブ感ととても良くマッチして至福のひとときでした。これはいいワインだ。

Muller-Thurgau Petillant Naturel Tada Farm 2022


セパージュ:ミュラー・トゥルガウ
多田農園にて購入

抜栓日:2023年3月18日
王冠。Alc 10%
濁りのあるイエロー。泡の圧は全然強くありません。吹き出すこともありません。
黄色い果実の香り。りんご香、やや香ばしいニュアンス。ミネラリーな要素も感じられます。
酵母香もほんのりとあります。とても爽やかな香りの中に、どこか懐かしい緩やかな感じもあり、草原の中にいるような感じさえします。
ピチピチとした口当たりに、爽やかな酸があり、シードルのような味わいと、ほのかな甘味が印象的。これはグビグビと言ってしまう爽やか系。ほんの少しの揮発酸的な要素がアクセント。いろいろな食材に合わせることができると思います。

ミュラー・トゥルガウ スパークリング 松原農園 2020


セパージュ:ミュラー・トゥルガウ
松原農園より購入。2300円くらい

抜栓日:2023年3月8日
澱あり。そこそこ高めの圧でした。泡の持続性もしっかりとあります。
すこしグリーンが入ったイエロー。Alc 12%
最初、ラブルスカ香を若干感じました。非常に硬質な香り。火打ち石まではいきませんが、ミネラリーなニュアンスがしっかりと感じられます。その奥にほどよい白ぶどうの香りがあります。洋梨や青りんごの香りもほんのりと感じられます。
しっかりと泡を感じ、非常にドライな味わいが口の中に広がります。びっくりするほどシャープな味わい。液質もとても硬質な感じです。切れ味抜群の刃物のような感じさえします。余韻は中程度。ミネラル感が半端なく、石灰のニュアンスまで感じます。これは美味いですね~。どんな料理にも合わせることができると思います。しかも飲み飽きしない。
上質なスパークリング。

le Voltigeur part2 Thomas Rouanet 2015


セパージュ:アリカンテ
円山屋さんより、抱合せの一本。3,000円くらいかな

抜栓日:2023年2月22日
天然コルク。液漏れなし。グラスはシェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
かなり濃いルビー。濁りなし。若干ガーネットの要素も見えます。Alc 14%
香りは紫果実が支配的。自然派だろうという香りですが、欠陥臭はありません。山ぶどう、プラム、インク、いちじくの香り。フレッシュ感が結構感じられます。透明感やミネラル感もしっかり。アントシアニンたっぷりだよね、って感じのインパクトですね。
酸はしっかりとしていて、タンニンも結構しっかりです。力強い液質ですが、飲んだときに搾りたてのブドウ果汁を飲んでいるような感じになります。とってもエレガント。非常にうまく造られていて、ブドウ果汁を十二分に抽出したな~という感じがします。完熟ブドウそのもの。余韻も長くて、透き通った味わい。これ旨いなぁ~。